2009年2月23日月曜日

柚子茶の皮の色変わり

よくご質問いただく柚子茶の色についてお話したいと思います。

柚子茶は、時間が経ちますと色が濃く変色してきます。
私たちはこれを“褐変”と呼んでいます。
なぜ褐変が起こるかといいますと、柚子の皮にその秘密があります。
柚子の皮に限らず、柑橘類の皮には、
リモネン”という精油成分、つまり油が入っています。
リモネンは、香りを構成する物資です。
このリモネンは、酸化しやすい物質で、
空気に触れると酸化して色が変化していってしまいます。
これが簡単に申しますと、褐変というわけです。

これを防ぐ方法は、いくつかあるのですが、
結論としましては、完全に防ぐことは難しいといわれています。
リモネンは、低温では酸化しにくい性質があるそうなので、
冷蔵庫や冷凍庫などで保管すれば、
酸化のスピードを抑えることができます。
もっとも、冷凍の場合は、
使うのにその都度冷凍庫から出したりするのは出来ないと思いますし、
まして瓶のまま冷凍することも難しいですよね。
私たちの製品は、蓋を締める際に空気を出来るだけ抜い作っていますが、
完全な真空状態ではないので、
開封していなくてもやはり酸化はしてしまいます。
極力冷たいところにおいていいただけますと、
より長くいい色が持つというわけです。

では、ほかのジャムなどは、どうかといいますと、
色変わりを防ぐために酸化防止剤などを入れているところもあります。
(瓶などに貼ってある表示を見れば確認できます。)
ただ、私たちの柚子茶の場合には、
柚子に含まれるリモネンの量は他の柑橘類よりも多いため、
そういった対策ができていないのが現状です。
一番心配される味に関してですが、リモネンが酸化したとしても、
おいしさは変わることはありません。

一番のお勧めといいますと、開封後はもちろんのこと、
お買い求めいただいたならば、
お早めにお召し上がりいただければと存じます。
放送でも言っていますが、初めての方には大きいと思える瓶ですが、
いざ使ってみるとあっという間に減っていきます。
毎日たっぷりとお楽しみください。





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